岐阜県大野町にはお金持ちが多いという話をよく聞きます。総務省が平成27年に発表した「平成25年住宅・土地統計調査」のなかで、全国市区町村別に世帯収入1千万円以上のウエートの高いところが大野町で、ベスト10位にランクインされているから驚きであります。

1世帯1千万円以上の割合が15%以上の市区町村ランキングで、大野町は堂々の10位。元々富裕層の多い東京、横浜、芦屋・・・と肩を並べる大野町には誇るべきものがあるのです。

大野町は人口約2万4千人の町、兼業農家が多く町の特産は全国一のバラ苗と全国5位の柿(富有柿)以外は目立っていません。東京などは会社経営、自営や有力企業に勤務する高所得者が多く集まっており、1世帯あたり複数による働き手が少ないようです。

しかし、大野町は家屋面積が広く、2世代、3世代と多人数が同居し、1軒に大勢の働き手がおり、要は財布が一つで余分な支出が少ないのです。

2世代以上は70%台といわれ、25歳~40歳代では70%が働いています。柿の栽培も盛んで柿農家(兼業)が450軒もあり、野菜も含めて相応の収入になります。町挙げての子育て支援事業で待機児童ゼロ、二世代、三世代が同居する環境に恵まれているのです。

昔は世代を超えて同居するのは当たり前でしたが、今の時代はそれが適わないのです。健康であることが条件ですが、老いも若きも家族総出で働くことが出来れば、それなりの収入にはなり安定します。お互いにいつまでも元気で働き続けたいものです。