文化庁の統計では平成25年12月末現在、日本全国にお寺が77,518軒あるといいます。住職がいない「無住寺院」は2万軒ありますが、住職が幾つものお寺を掛け持ちしています。そうすることが出来ない場合は、止むに止まれず檀家や近所の人が手入れをしているようですが、補修にお金がかかり、かなり苦労されているようです。放置すれば荒廃し、やがて朽ち果ててしまいます。中には文化的価値の高い建物や仏像などがあり、歴史的遺産が消滅することは残念でなりません。何とかして保護できないものでしょうか・・・。

少子高齢化と人口減少、都市化と過疎化、無宗教派の増加、葬儀の簡素化などでお布施や寄付をする「顧客」が減少し続けています。収入減になるとお寺の維持もままならず、跡継ぎ・後継者難からどんどんお寺が無人化します。2050年までに現在の約77,000軒中、約40%が消滅するというから穏やかな話ではありません。