先般、中国人材派遣会社の大手企業が弊社を訪ねて来られました。東京の介護施設や病院を営業で回り、かなり手ごたえを感じられたようでした。今後は介護向けを重点とした技能実習生派遣ビジネスを積極的に推進していくとのことでした。

確かに介護関係に外国人技能実習生を派遣するビジネスは、ニーズが高くこれから面白いと思います。

介護は仕事がきついわりには給料が安いようで定着率は低いようです。介護関連会社に勤めている知人に聞いたところ「介護福祉士のライセンスを有し、登録している人の中で実際には介護関係で働いている人は少ない。資格はあっても介護関係で働いてはいる人は半分にも満たないでしょうね」と言います。

厚生労働省が2015年に発表した介護人材の需給推計では、団塊世代が75歳を超える2025年には全国で約38万人の人材不足となるようです。

外国人技能実習生に頼るのも良いですが、その前に介護関係に従事していない、介護福祉士の資格を有する人を雇い入れるべきではないでしょうか。

それには介護報酬を引上げ、給料を全産業の平均値まで引き上げる努力を官民一体となって努力していただきたいのです。