の地域の建設業界でも人手不足が深刻化しています。人がいれば仕事が受けられるのに残念です、という声をよく聞きます。少し前までは、仕事が薄いから人材を入れられない、という話が多かったのに・・・。

確かに建設業の現場は若者が年々少なくなり、高齢者ばかりが目立ちます。そして高齢者は健康上の問題もあって辞めていくので、減ることはあっても増えることはありません。

最近では台風、豪雨などの自然災害により、ところによっては建設・土木業界は多忙を極めています。職人といわれる大工、瓦工事、左官等々も高齢化が進み人手不足が深刻化しています。

そこで外国人技能実習の受入れが声高らかに叫ばれております。しかし、小規模の建設業を営む事業所は受入れ体制が弱く、管理面をはじめ難しい問題を抱えています。また、一人前の職人になるには長年の経験が必要で、いくら母国で経験があるといっても日本とではまるきり違う面があり通用しないようです。技能実習生の3~5年間では技術の習得が難しいものです。

即戦力が求められるのです。言葉の問題もあります。一から教え込むには、誰がどうやって指導するのかといった課題があります。事業主が教え込むことは時間のロスが多くとても一筋縄ではいかぬようです。

建設業界の現場は職人が支えています。若い人に希望を持って働いてもらう環境づくりが必要です。技術評価、給与体系、福利厚生面など改善余地はたくさんあります。業界挙げて取組んでいただきたい。