テレビや新聞では、世の中の景気が良くなっていると報道していますが、実際の景気はどうなっているのでしょうか。ある建築屋さん曰く、「私どもは実際に仕事が少なくて困っています。木造建築を請け負っていますが、一戸建てはさっぱりで、大手ハウスメーカーに仕事を持っていかれます」と、嘆いておられました。

仕事の多くはリフォームの類で工事金額も小さいのです。これもどんどん仕事が途切れずにあれば、商売として成り立つのですが、大手や新規参入者とのコンペで競争激化、思うようにはいかないと言っておられました。

政府系機関の発表では、我が国の景気は穏やかに回復しつつあるとしています。確かに東京オリンピック関連の住宅・設備、不動産投資は活発で、機械や車関係の輸出も伸びています。また、一時は心配されたインバウンド(外国人観光客)が、ここに来て盛り返しているようです。

しかしながら、賃金の伸びは低く、公共料金、食品などの値上げが家計を圧迫し、社会保険料や医療費の負担増などから、将来に不安を感じている方が多く、財布の紐を締めています。

こんな調子ですから、今後の消費に過度の期待は無理かも知れません。

景気が良くなったといえるのは、大企業、有力企業などごく一部だと思います。

デフレ不況はまだ続きそうで、この先についても余り期待は出来ませんが、絶対負けない、あきらめない、そう言った思いで日々の経営を行って行きたいものです。